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シークレットゲームPORTABLE

3月に発売予定の「リベリオンズ~Secret Game 2nd Stage~」が、2012年のXbox360ベストアドベンチャー(と個人的に推す)「ルートダブル Before Crime After Days
」スタッフが手がける、と興味を持ったのがきっかけで、前作である「シークレットゲームPOTABLE」を入手し、プレイしてましたが、この度無事全てのエンディングに到達したので感想でも。
プレイ時間は、4つのエンディングを見て大体25時間程度でした。



まず、このゲームをプレイする上で注意しなければならないのは、ゲーム性がほぼないこと。
プレイ中に選択肢すらでません。完全に読むだけです。

プレイヤーは、4つの、いわば電脳紙芝居を読む、というのがこのゲームにおける進行方法となります。
一応、劇中の「シークレットゲーム参加者」のうち、誰が生き残るかを予想する「BET」というシステムがありますが、使わないからといって進行に影響が出るわけではない(むしろこのシステムを使うことで影響が出る)ため、なくてもいいのではないかと思います。

物語は、映画の「CUBE」や「インシテミル」などでもあったような、独立した巨大な建造物内に、様々な問題を抱える男女が閉じ込められ、脱出のために各々様々な条件の下、協力したり、殺しあったりすることを強制させられる、といったものです。

ゲーム内の4つのシナリオでは、それぞれ個別にヒロインが設定されており、シナリオAでヒロインだった人物も、シナリオBでは、名前すら判明しないまま無残な死を迎えたりというような様々な展開が魅力。
そして、シナリオを読み進めるに従い、少しずつ「シークレットゲーム」の正体が明らかになっていくつくりになっています。この辺、読み進める原動力になって、見せ方として上手だなあと感心しました。

良かった点としては、根幹となる「シナリオ」がそこそこしっかりしてるし、前述のような少しずつ真相が明らかになる描き方のおかげで、4つもあるシナリオを、飽きずに読みきれた点。
13人居るプレイヤーは、それぞれにきちんと書き分けられていますし、目立つ目立たないは多少ありますけど、きっちり覚えれる程度にはキャラが立ってるかと思いました。
あと、劇中のプレイヤーたちが持っている端末を、ゲームのプレイヤーが同じような感覚で見ることが出来たりするのは、雰囲気がでててよかったですね。

反対にに悪かった点ですが、選択肢すらないつくりなので、やはりシナリオに対する文句、ということになってしまいますが、こういう密室ゲーム系のシナリオでありがちな、様々なプレイヤーの死に様なんかは、あまりバリエーションがないといわざるを得ないです。
これは、主人公の総一とヒロイン咲実が、そもそも非好戦的なせいもありますが、とにかく参加者に善人が多く、手塚や高山といった好戦的な人間ですら、悪人や狂人ではないのに、ゲームの主催者側の用意する罠の数自体も少なく、恐怖の殺し合いというスタンスがあまり発揮されないということが挙げられます。
シナリオによっては好戦的になるキャラもいますが、それにしてももっと振り切った狂人がいてこそのって気はしました。

次にヒロインの魅力について。前述のように、本作はシナリオによってヒロインが異なりますが、最初のシナリオと最後のシナリオはヒロインが同一なんですよね。で、その同一のヒロインがとにかくムカツクんです・・・。
全く感情移入できないんですよね・・・。
とにかく思い込みが激しく、嫉妬深く、ジャイアニズムの典型のような酷い本性を持ちながら、表面上は常識的で、一見すると美少女で、非好戦的で、可哀想な境遇の塊という「守ってあげなきゃ死んじゃうヒロイン」の典型なわけです。おまけに主人公の死んだ恋人そっくりの容姿というお約束付き。
しかも、主人公総一にしても、所謂草食系の自殺志願者という変人なので、うまいこと変人同士くっつくんですよ。その様子が正視に耐えないわけです・・・。
とはいえ、他のシナリオの二人のヒロインは、そこそこ魅力的なので相殺なのかな。麗華と渚はカワイイのになあ・・・。

以上のことにより、話そのものは趣向が合えばそこそこ楽しめると思うものの、主にヒロインの人間性が合わなくて楽しかった!というほどの物にならなかった、というのが感想です。
続編がどうなるのか全く情報を入れていないのでわかりませんが、今度はもっと魅力的なヒロインを用意してほしいものです・・・。


あ、それと、このゲームの唯一のゲーム性といえる「BET」システムですが、ゲームのシナリオ上、BETシステムを使用すると、ゲームの参加者(賭けを行う側)になってしまうため、最終シナリオであるチャプター4でBETしてしまうと、最後の最後でゲームオーバーになってしまう他、一度でもBETシステムを使うとアルバムのコンプが不可能になる(セーブデータ作りなおしてやり直さないとコンプ不可)など、雰囲気の助けにはなっていても、ゲーム的には足かせにしかなっていないというのはどうなのかと・・・。







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