忍者ブログ
だめな大人ですか?いいえ、誰でも。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。




そんなわけで、Xbox360版「トータルイクリプス」の実績コンプリートしました。
プレイ時間は、あまり飛ばさずセリフをしっかり聞いて約40時間ほど。やや最後は駆け足だったアニメ版と違い、おそらく当初より製作者が描きたかったのであろう予定していたシナリオは描ききった形で完結しており、マブラヴオルタネイティブとも、時間軸がかぶるシーンも登場するなど、見どころは多い内容となっています。

ただ、あえて最初に書いておきますけれど、クォリティにムラが目立ち、調整に割く時間を完全に取りきれないままの発売になったことが容易に想像できる出来・・・ではあります。
誤字・脱字・セリフ読み違い、セリフの指定ミス(本来は違う声優がしゃべるべきセリフを、別の声優が喋ってる)など、素人目に見ても結構あるので、深刻ではないにせよ相当この手のミスが多いほか、ブリーフィング画面なのに、作戦内容が画面に表示されない、などの作業量の短縮された跡なども目立ちます。(ただし、最終局面などではきちんと入ります・・・)

また、ゲームとしては元々このシリーズはマルチエンディングではなかったにせよ、遺書などの若干のヒロインによる分岐がオルタネイティヴではありましたが、本作はがっつりダブルヒロイン(篁中尉とクリスカ)な展開なのに、内容は一本道なので、分岐など皆無です。これは個人的に一番寂しかった。是非、もう一人のヒロインルートも作ってください!!

シナリオ的には、そもそも作品の主軸は帝国軍の次期戦術機開発であったはずなのに、いつのまにかユウヤ・ブリッジスの生き様になってしまっていて、結局最終的に帝国軍の次期戦術機は何になって、それがXFJ計画の顛末を良いにしろ悪いにしろ、どう活かされたかを描ききっていないというのも大いに不満ではあるわけです。
具体的には、ネタバレになるので以下、反転。

設定上の顛末では、最終的にステルス機能が特色のF-15J陽炎改修機であるF-15SE(サイレントイーグル・月虹)と不知火弐型フェイズ2が争って、帝国軍官僚がステルス欲しさに月虹にほぼ決まりかけていたものを、煌武院悠陽殿下の「未だ地球からのBETA駆逐すら適わぬ今、人類同士の戦に備えた正面装備調達など愚者の胸算用である」と一蹴して不知火弐型が採用されたという経緯があります。
一方で、劇中で登場する不知火弐型の最終バージョンであるフェイズ3は、アクティブステルス装備のYF-23ブラックウィドウⅡとほぼ同型機であったことからも、煌武院悠陽殿下が言われた、人類同士の戦に備えた正面装備ってやつを、普通に不知火弐型も装着してる訳で・・・そもそも月虹と規格争いする意味が無いのでは?そもそもなんでフェイズ2なの?というところの疑問に対する答えがほしい!欲しいのよ!アージュさん!!


いずれにせよ、既存の改修点の多さや、加えるべき要素の多さから考えても、率直に言って本作はベータ版、本作っぽくいうならBETA版といえるのではないでしょうか。
改修を重ねて、完全版になったPC版の登場を、是非に願うところです。


なんだか文句ばかりになってしまいましたが、マブラヴオルタネイティヴが大好きで、感銘を受けた人ほど、気になる要素はきっと多いと思うのは偽らざる気持ちです。とはいえ、数々のキャラクターたちは魅力的ですし、話もキレイにまとまっているので、やって損はないと思います。
ただ…どうしても、ユウヤの考えを理解出来なくて、感情移入が最後までできなかったのが率直にいって残念ではありました。PC版はよ!いや、その前にクロニクルズ04か。






拍手[0回]

PR

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック