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ルートダブル Before Crime After Days(通常版)ルートダブル Before Crime After Days(通常版)

ヴューズ 2012-06-14
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体験版をやって以来、一体どう収拾つけるつもりなんだろうと気になっていた「ルートダブル Before Crime After Days」のグランドエンディングについに到達しました!
昨年の東日本大震災の影響から、一時は発売すら危ぶまれた作品でしたが、実際にやってみるとその危険視されたネタすらもシナリオの一部なので、大声でアナウンスすることも出来ず、スタッフの方達はさぞやきもきしただろうと思わずにはいられないと言いますか。
とにかく、製作者の方の思い入れと努力の後が、ビシビシと体感できる素敵な作品に仕上がっていたと思います。

では、極力「ネタバレはしない」方向で感想をあげていこうと思いますが、念のため「続きを読む」からどうぞ。

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◎シナリオについて
シナリオに関しては、当初選べる√Aの渡瀬、√Bの夏彦と、全く毛色の違う主人公とシナリオ展開に、最初は戸惑いました。
自分の場合は、既に体験版を先にプレイしていたため、√Bから開始したんですが、記憶の中にある渡瀬シナリオとのギャップが相当あり、ちょっと辟易したくらい。だって、一見普通によくある美少女ゲームの日常シーンが展開されましたからね。夏彦はその性格もたたって、最後までちょっと損な役回りだったかと。

渡瀬のシナリオに関しては、レスキュー隊の現場という極限状態なシナリオは非常にハラハラドキドキさせられるし、同行者となる風見や洵が非常に好感の持てる人物だったためか、その謎が謎を呼ぶ展開も併せて、非常にキャッチーだったと思います。
体験版で遊べるルートがこの√Aなんですが、何より驚いたのは、自分が体験版で迎えたエンディングが、実はノーマルエンドだったこと!w
シナリオの進行上、必ずグッドエンドを見ないと√Cが出現しないため、最初の関門はここだと思います。
冷静に考えると、救いがないエンディング過ぎるとは思ったんですけどねー・・・ははは。

夏彦のシナリオに関しては、日常から非日常へのシフトが丁寧に描きすぎている節があって、もう少しテンポがよくてよかったのかなって言うのが後から思う感想。
キャラクターの過去を含めた描写を、とても丁寧に丁寧にすくい上げているのはわかるんですけど、ちょっとボリューム面とのバランスを見て欲しかった気もします。
この辺、昨今の美少女ゲームとかをたまにプレイする度に思いますが、日常シーンが長すぎて、話のノリについていけないことがあるので、テンポを大事にして欲しかったかな。

しかし、√C以降の、いわゆる真相に近づいていく展開になると、それまでの日常描写の些細なことにも意味があって、後々それが大事な局面で謎だった部分と繋がって、ああっ!そうかっ!となること多数で、前半の伏線が後半に綺麗に回収されていく様は圧巻でした。
そうすると、ダラダラ長い日常描写にも意味があったのか・・・と、感心はするんですけど、
全ルート合わせると、プレイ時間が40時間くらいにはなるだろうボリュームは、個人的にはもう少しまとめて欲しいという気持ちにならざるを得ないというのが正直なところでしたw


◎登場人物について
登場人物がメインだけで9人とかなり多いですけど、一人ひとり愛着を持って描かれ、そして誰一人として平穏なキャラクターがいなかったので、後半になって素性がはっきりし出すと、ぐいぐい引きつけられて、最後まで飽きることなく読み進められました。
各キャラクターの中では、体験版でもお気に入りだった風見さんがやっぱり一番キュートですね。恵那先生も素敵です。前者は仕事と色恋沙汰のギャップが可愛すぎてほほえましいですし、後者はなんだろう・・・法条まりなっぽい魅力といいましょうか。

最初は鼻についたましろや悠里も、シナリオの進行に合わせて好きなキャラに変わりました。特に悠里は、わざとやってるんじゃないかってくらい最初はイラッとする存在感でしたが、後半は180度印象が変わりました。
ましろも同様、キャラクターがあんなぶりぶりとした美少女なのに、最初に出てきた声がミンゴス(今井麻美)だったことに衝撃を憶え、その正義感が強い性格に辟易していたのに、いつの間にか慣れましたw 慣れってこわい。
反対に、始終イラッとした印象のままだったのが主人公の夏彦でしたねw
もう一人の主人公の渡瀬がレスキュー隊で記憶喪失、でも人命救助頑張ります!って感じの善人であるがゆえに、余計にその言動の幼稚さが引き立ってましたし、最後まで渡瀬への上から目線が直ることがなかったのも展開上しかたが無いかもしれないですけど、やはり気になりました。


◎システムについて
物語の進行に合わせて、随時各キャラクターへの「プレイヤーの」印象が変化していくように組まれたのであろうシナリオも秀逸でしたし、そのキャラクターへの印象を上手にシステムに利用したSenses
Sympathy Systemもよくできるなあ、と関心しきりでした。
ただ、後半から加わる新しいもう1つのシステムについては、演出としてはありだとは思うんですけど、システムとしてはうまく噛み合ってない感じがしましたね。
日時選択画面でセーブしようとしてXボタンを押すと、システムダウンされて読み飛ばしちゃう仕様も切ないですしw
あと、結構エンディングへの分岐条件がシビアかな。かなり細かい分岐があるようなので、正解を選ぶまでかなりの四苦八苦しましたし、ゲームオーバーになるとヒントはでるとはいえ、ゲームオーバーを回避するもので、エンディングをグッドに導くものでもないので、かなりやきもきしました。


◎気になった部分
ここについては、完全にネタバレな疑問なので、一応反転します。
個人的に残ってしまった謎など・・・。

・被験体Nの死について
Nの死について、結局自分がたどったルートだと、「おそらく堂島や檜山が撃った」くらいの描写しかなく、真相がわかっていません。
この辺の謎って分かるものなのでしょうか?

・堂島、檜山らの死について
同様に、レスキュー隊の他2名や、超なんとかの二人の死についても、死語の描写は沢山出てくるものの、結局真相がなんだったのか憶測でしか書かれておらず、気持ち悪いなあと。

・被験体Nについて
あと、いくらなんでもN=ナギサは展開が強引だった気がします。確かにNはナギサの頭文字だけど、ナギサがBCを使えたと分かる描写が事故のときに渡瀬たちに助けを求めたテレパシーと、その後に例の夏彦たちも通う学校への入学が決まっていた、くらいだと思うのです。なのにラボに拉致されたということは、相応の適正値があったのか、もしくは後から開発されたのか。。。ということになるかと思うのですが、それならそもそも、あのマンションそのものが、能力者が集められたマンションだったわけで、ナギサ以外にも捕獲者っていそうだけどなあと思うのでした。

・風見の覚醒について
姉である風見の適正値は「D」だと、散々あおっておいて、最後に夏彦達と同様変化しました!ってのもかなり強引な展開で、適正値の低い人間でも、WX粒子を長時間浴びると誰もがS級に変化するってことが結論になっちゃってるんですよね。そうすると、世界に数人しかいないはずのS級コミュニケーターなんて簡単に量産できるんじゃね?と、途端になんというか・・・胡散臭い感じがしてしまいました。


こんなところかな。


◎振り返って
最後に振り返ってみると、すごく面白かった!!というのが何よりの感想。演出面では映画のようにとか、例えばシュタインズゲートのようにドラマチック、とまではいかないにせよ、長大なシナリオ、多くの伏線を上手に消化しつつ、纏まっていてすごいなと。
XBOX360のオリジナルタイトルとして充分な完成度でしたし、せっかくなので今後他の機種にも移植していってほしいところではあります。

ただ、上記の気になった部分が最後に残ってしまったことと、これはものすごく個人的な好みの話なんですけど、実はキャラクターの絵が苦手で、「すごい」し、「面白い」んだけど、「大好き」にはならなかったです・・・。
萌え絵というのは、やっぱり人を選ぶと思うんですよね。

まあ、それは些細な話だとは思うので、今後「ever17」のように、いろんな機種で名作として語り継がれて行ってくれればよいなあと思いました。
あー・・・でも、その「ever17」というか「ループシリーズ」をそもそもまだエンディングまでやってないから次はそれをやろう!うんw




2012年最も注目すべきAVG「ルートダブル」を特集!(電撃Xbox)


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◎シナリオについて
シナリオに関しては、当初選べる√Aの渡瀬、√Bの夏彦と、全く毛色の違う主人公とシナリオ展開に、最初は戸惑いました。
自分の場合は、既に体験版を先にプレイしていたため、√Bから開始したんですが、記憶の中にある渡瀬シナリオとのギャップが相当あり、ちょっと辟易したくらい。だって、一見普通によくある美少女ゲームの日常シーンが展開されましたからね。夏彦はその性格もたたって、最後までちょっと損な役回りだったかと。

渡瀬のシナリオに関しては、レスキュー隊の現場という極限状態なシナリオは非常にハラハラドキドキさせられるし、同行者となる風見や洵が非常に好感の持てる人物だったためか、その謎が謎を呼ぶ展開も併せて、非常にキャッチーだったと思います。
体験版で遊べるルートがこの√Aなんですが、何より驚いたのは、自分が体験版で迎えたエンディングが、実はノーマルエンドだったこと!w
シナリオの進行上、必ずグッドエンドを見ないと√Cが出現しないため、最初の関門はここだと思います。
冷静に考えると、救いがないエンディング過ぎるとは思ったんですけどねー・・・ははは。

夏彦のシナリオに関しては、日常から非日常へのシフトが丁寧に描きすぎている節があって、もう少しテンポがよくてよかったのかなって言うのが後から思う感想。
キャラクターの過去を含めた描写を、とても丁寧に丁寧にすくい上げているのはわかるんですけど、ちょっとボリューム面とのバランスを見て欲しかった気もします。
この辺、昨今の美少女ゲームとかをたまにプレイする度に思いますが、日常シーンが長すぎて、話のノリについていけないことがあるので、テンポを大事にして欲しかったかな。

しかし、√C以降の、いわゆる真相に近づいていく展開になると、それまでの日常描写の些細なことにも意味があって、後々それが大事な局面で謎だった部分と繋がって、ああっ!そうかっ!となること多数で、前半の伏線が後半に綺麗に回収されていく様は圧巻でした。
そうすると、ダラダラ長い日常描写にも意味があったのか・・・と、感心はするんですけど、
全ルート合わせると、プレイ時間が40時間くらいにはなるだろうボリュームは、個人的にはもう少しまとめて欲しいという気持ちにならざるを得ないというのが正直なところでしたw


◎登場人物について
登場人物がメインだけで9人とかなり多いですけど、一人ひとり愛着を持って描かれ、そして誰一人として平穏なキャラクターがいなかったので、後半になって素性がはっきりし出すと、ぐいぐい引きつけられて、最後まで飽きることなく読み進められました。
各キャラクターの中では、体験版でもお気に入りだった風見さんがやっぱり一番キュートですね。恵那先生も素敵です。前者は仕事と色恋沙汰のギャップが可愛すぎてほほえましいですし、後者はなんだろう・・・法条まりなっぽい魅力といいましょうか。

最初は鼻についたましろや悠里も、シナリオの進行に合わせて好きなキャラに変わりました。特に悠里は、わざとやってるんじゃないかってくらい最初はイラッとする存在感でしたが、後半は180度印象が変わりました。
ましろも同様、キャラクターがあんなぶりぶりとした美少女なのに、最初に出てきた声がミンゴス(今井麻美)だったことに衝撃を憶え、その正義感が強い性格に辟易していたのに、いつの間にか慣れましたw 慣れってこわい。
反対に、始終イラッとした印象のままだったのが主人公の夏彦でしたねw
もう一人の主人公の渡瀬がレスキュー隊で記憶喪失、でも人命救助頑張ります!って感じの善人であるがゆえに、余計にその言動の幼稚さが引き立ってましたし、最後まで渡瀬への上から目線が直ることがなかったのも展開上しかたが無いかもしれないですけど、やはり気になりました。


◎システムについて
物語の進行に合わせて、随時各キャラクターへの「プレイヤーの」印象が変化していくように組まれたのであろうシナリオも秀逸でしたし、そのキャラクターへの印象を上手にシステムに利用したSenses
Sympathy Systemもよくできるなあ、と関心しきりでした。
ただ、後半から加わる新しいもう1つのシステムについては、演出としてはありだとは思うんですけど、システムとしてはうまく噛み合ってない感じがしましたね。
日時選択画面でセーブしようとしてXボタンを押すと、システムダウンされて読み飛ばしちゃう仕様も切ないですしw
あと、結構エンディングへの分岐条件がシビアかな。かなり細かい分岐があるようなので、正解を選ぶまでかなりの四苦八苦しましたし、ゲームオーバーになるとヒントはでるとはいえ、ゲームオーバーを回避するもので、エンディングをグッドに導くものでもないので、かなりやきもきしました。


◎気になった部分
ここについては、完全にネタバレな疑問なので、一応反転します。
個人的に残ってしまった謎など・・・。

・被験体Nの死について
Nの死について、結局自分がたどったルートだと、「おそらく堂島や檜山が撃った」くらいの描写しかなく、真相がわかっていません。
この辺の謎って分かるものなのでしょうか?

・堂島、檜山らの死について
同様に、レスキュー隊の他2名や、超なんとかの二人の死についても、死語の描写は沢山出てくるものの、結局真相がなんだったのか憶測でしか書かれておらず、気持ち悪いなあと。

・被験体Nについて
あと、いくらなんでもN=ナギサは展開が強引だった気がします。確かにNはナギサの頭文字だけど、ナギサがBCを使えたと分かる描写が事故のときに渡瀬たちに助けを求めたテレパシーと、その後に例の夏彦たちも通う学校への入学が決まっていた、くらいだと思うのです。なのにラボに拉致されたということは、相応の適正値があったのか、もしくは後から開発されたのか。。。ということになるかと思うのですが、それならそもそも、あのマンションそのものが、能力者が集められたマンションだったわけで、ナギサ以外にも捕獲者っていそうだけどなあと思うのでした。

・風見の覚醒について
姉である風見の適正値は「D」だと、散々あおっておいて、最後に夏彦達と同様変化しました!ってのもかなり強引な展開で、適正値の低い人間でも、WX粒子を長時間浴びると誰もがS級に変化するってことが結論になっちゃってるんですよね。そうすると、世界に数人しかいないはずのS級コミュニケーターなんて簡単に量産できるんじゃね?と、途端になんというか・・・胡散臭い感じがしてしまいました。


こんなところかな。


◎振り返って
最後に振り返ってみると、すごく面白かった!!というのが何よりの感想。演出面では映画のようにとか、例えばシュタインズゲートのようにドラマチック、とまではいかないにせよ、長大なシナリオ、多くの伏線を上手に消化しつつ、纏まっていてすごいなと。
XBOX360のオリジナルタイトルとして充分な完成度でしたし、せっかくなので今後他の機種にも移植していってほしいところではあります。

ただ、上記の気になった部分が最後に残ってしまったことと、これはものすごく個人的な好みの話なんですけど、実はキャラクターの絵が苦手で、「すごい」し、「面白い」んだけど、「大好き」にはならなかったです・・・。
萌え絵というのは、やっぱり人を選ぶと思うんですよね。

まあ、それは些細な話だとは思うので、今後「ever17」のように、いろんな機種で名作として語り継がれて行ってくれればよいなあと思いました。
あー・・・でも、その「ever17」というか「ループシリーズ」をそもそもまだエンディングまでやってないから次はそれをやろう!うんw




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